2014.7. 6 走行距離 65,500km メタルソーアーバー
 卓上フライス盤で、加工する時、板を切断するには、エンドミルで突っ切っていました。
しかし、効率が悪い。


構  成
1、製作
2、使ってみて
リベンジ
2014.8.9 追記 超硬チップソー


必要な物
・メタルソー
  外径75mm、t=0.8mm、内径25.4mm、刃数45、材質:ハイス
後日、回転数が上げられないので、岡崎精工のコバルトハイスにした。

2、製作

ソーは、t=12mmの鉄板とt=20mmの鉄板で、サンドイッチで固定します。

写真左:t=12と20mmの板をシャフトに取り付けて、M6ボルトで固定。そして、旋盤で外周を削っていきます。

写真右:t=15mmの鉄板をφ25.4、長さ8.5mmで削ります。

    最後に、外周全体を削って、ブレを無くす



3、使ってみて

メタルソーは、HSS 外径75mm、t=0.8mm、内径25.4です。 t=12mmの鉄板(SS400)をカットしてみました。 送りは、推奨で52mm/minですから、0.86mm/sec ゆっくりと感じます。  回転数は、推奨で84rpm
やってみましたが、モーターの力不足から、止まりそうになったので、送りをゆっくりとしました。 時間が掛かり手がくたびれました。
参ったのは、ソー面をみると、上下左右にぶれていた(~_~;)




リベンジ
合成写真左は、改良前、右側は、t=20mmにソーを直接はめ込んだ。 それでも、t=20mmの鉄板は、上下動していた。



ねじ切りが悪い証拠です。






そこで、 ↓  ↓



t=20mmの鉄板を軸と一体にすることにした。




変更点
1、軸のねじ切りを止め
2、ソーを掛ける位置を軸に直接に掛けるようにした。
尚、材質は、A2017ジュラルミン、理由は、φ36mmは手引では無理


行程
1、メタルソーアーバーのキャップ制作
2、メタルソーアーバーの主軸制作


1、キャップ制作
・オーバーハング96mmの被切削材を中繰りが出来るか? これも初めて。
 とっておきの、アルミ用チップで、中繰りバイトを入れてみた、表面を観察。特に、振動が無さそうであったので、φ25.4mm、深8mmで中繰りをした。


写真左:φ6mmの通しボルト穴にセンターをつ込んで片センターにしました。

写真中:右端より14mmの位置で、φ36→φ10mm迄、溝入れ。最後は、手引きで、キャップを切り落とす。
ジュラルミンにしたので、φ36mmも余裕でした。

写真右:キャップの切り落とした面は、フライスで整形をした。アルミの切れっぱしで、養生をしています。


2、メタルソーアーバーの主軸制作
先ず、チャッキング、ほとんど片センターで、作業をした。M6の雌ねじも、ねじを切った後にセンタードリルを入れて、片センターで作業をした。
肝です!

写真左:アーバー側のキャップ受け部分を削りだす。右端から8mm迄をφ25.4mmにする。
    管理人は、分かり易いように溝を入れておきました。

写真中:だんだんと形を揃えていきます。この場面では、片センターが有りませんが、、作業も後半になると軸がぶれだして!!対策として、片センターにし全体を整形しました。

写真右:キャップをかぶせて、アーバー側と外周を合わせるように削りだします。
  最後に、突っ切り



完成です。今回は、超低回転で、旋盤がぶれないようしてから、全体を舐めるように削りだして仕上げた。
ぶれは無しとは行かなかったが、この先様子見です。

写真右:岡崎精工のコバルトハイスで回転数350rpmで切削しました。 被切削材はSS400です。 サクサクとは行きませんが、我慢できる範囲で切削できます。


2014.8.9 追記 超硬チップソー

超硬チップのチップソーを試してみました。内径 φ20 です。
威力は想定以上でした!
1000rpmでSS400丸棒(φ30、内径10mm位)をドリルで開けた残材でテストしました。サクサクと切断できました。ストレスないです〜(^−^)



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