2014. 9.10 走行距離 66,400km MOTHMACH ML4導入に向けて
 フライス盤が欲しくなって、2013年3月にXJ9512を購入したものの、当初から不満が出た。 その度に改造をしてきたが、ビビりだけは、限界がありました。
そこで、思い切って、自分的には、ヘビー級のフライス盤を求めることにした。



機種選定
XJ9512の上位となると、旋盤市場のPSF550VDRと秘密基地のML4です。迷いましが、結果的には、Y軸の台形ねじの軸受が、貧弱と感じた550を敬遠し、ML4に決定。
写真は、optiumさんからお借りしました。 秘密基地のML4は、optiumのBF 30 Vario とそっくりです。
後から気がついたのですが、ギヤはオイル漬けになっています。

電源検討
ML4は単相AC200V 2,2kwです。お店に聞いたら、20Aなら大丈夫でしょうとの返事でした。
20Aなら、我が家のエアコン用電源が使えます。

搬入検討
荷の搬送についても気になって調べると、 ML4は、本体重量260kオーバーですから、運送会社は、西濃運輸の限定とのことでした。
西濃の場合、重量の関係で、車上引き渡しか、最寄りの営業所へ引き取りに行くかです。
自分の場合、リフトが無い為、営業所引取りしか術はありません。 積載の関係もあるので、荷姿を聞いたら、本体より一回り大きいとのことでした。
  軽トラなら、ギリで、積載できると踏んで、いよいよ、ML4に決定し2014/9/30 ポチっと行きました。



ここまできたら、いよいよ、導入に向けて、環境整備です ↓ ↓



構  成
1、電源
2、架台
3、廃油受け
4、架台回り
5、引き出し
6、作業を終えて
  2014.11.30 追記

1、電 源
電源は、単相3線式AC200Vです。コンセントも特殊です。 国産品は、どうも規制の関係で1口の様でした。がしかし、XJ9512もあるので2口が欲しかった。
探してみると、アメリカン電機というメーカーが唯一見つかりました。

合成写真左:取り付けた埋め込みコンセントです。 メーカー品盤:7220GD  定格: 20A 250V
合成写真右:2014.9.22
      この日、注文をしておいた、プラグが来たので、早速取り付けた。
      不慣れなせいでしょう。スイッチONの時はドキドキでした(>_<)





2、架台


ML4は、260k位、対しXJが70kg位ですから随分とヘビーです。 これだけ重いと、やはり専用の架台が必要です。
自作は無理なので、近所の鉄工所で架台を製作した。

写真左:W:910 D:650 H600
角パイプ50角使用 フライス盤の固定部分は溝がたリップ鋼を使っています。これなら、ねじ固定にも対応出来ますから。

写真右:2014.9.21
    この日は、鉄工所の親父から、朝一に電話が掛かってきて、打ち合わせをした。
    そんなこともあったので、気になって、夕方に見に行った。おやじはいなかったけど、勝手に状況を拝見。
引き出し製作依頼に伴って検尺をすると、約1mmの誤差に収まっていた!
架台の引き取り時に鉄工所の親父が、1mm程狂っているかもと、言っていたけど、本当だったことには、びっくり
鉄工所の親父はスケベ親父だけど腕はなかなかか〜?(笑)

架台は、仮付けの状態でして、歪み防止の為にブレースで止めてあります。





2、廃油受け

廃油受けは、 バーベキュー鉄板(980×68cm)を転用。


写真左:2014.9.25
    先週の木曜に鉄工所へ依頼した架台を引き取ってきた。
この日は、帰宅後、フライス盤を想定して、自力で、軽トラから架台を下ろすことに。
ここで、またもや大活躍のエンジンクレーン君。 高さも、50cmアップできそう。 これなら、ぎりでフライス盤を下せそうです。

写真中:2014.10.4
    この日は、無理して休みをとった。 職場の皆さん、御免ね〜。
先週の土曜に架台を引き取ったものの、塗装をしないと錆びてしまうので、休みを利用して、自家塗装です。
塗装は、2度塗りとし、この日は、下塗りです。

写真右:翌日の10.5(日)
この日、昼になると晴れたので、速攻で仕上げの塗装をした。
まずまずの出来です。



3、架台の周り

以前、電磁波の影響で苦労したので、架台の周りをシールドする事に。どれほどの効果は分かりませんでしたが、 架台の周り(3方向)は、アルミ複合板で囲うことにした。
アルミ複合板は厚さ3mmです。

写真左:アルミ複合板です。T=3mmですが、思いの他、確りとしています。断面を見ると、 アルミのサンドイッチで、中は、爪で圧しても潰れにくい樹脂でした。

写真中:アルミ複合板の固定は、ナッターです。

写真右:2015.10.05
架台の回りをアルミ複合板で仮止めしてあります。 折り返し部分には、建築で使う見切りが転がっていたので使ってやりました。
見切りを付けると見栄えがいいですね(^−^)






キャスターを付けるためにブラケットを作成。鉄工所では、架台の柱を塞いでありました。
少しでも安定度を上げるために、ブラケットに付けるアジャスターボルトは、柱の芯から外側に出るようにしました。
危ないので、面取りをしておいた。




4、引き出し

2014/10/16、引き出しは、ストーリオさんに表板、中板、底板の製作を依頼しました。
約1.8福沢弱也〜。


引き出しが到着するまでの間に、架台右側部分を作成した。 ↓  ↓


写真左:これも、ノイズ対策にアルミ複合板以外の扉や底板などに付けておいた。スチールペーパー(t=0.2mm)といいます。

写真中:ベニヤ合板の木端は、ざらざらして見栄えが悪いので、アルミの見切りをつけた(^−^)

写真右:残材が有ったので、レバーの一部は自作した。



扉の取り付けは、 下の様にしたら、上手く出来ました。


合成写真左:面付丁番の穴の内、前後に調整できる長穴の各2個を穴を開けます。

合成写真中:扉を閉めた状態で、扉が真っすぐになる位置を出して扉固定します。

合成写真右:面付丁番にある残りの取り付け穴を削穴する。



写真左:2014/11/1 、ストーリオさんに注文した引き出しが、この日やっと、到着しました。
1か所検尺しました、注文どおりでした!

写真中:引き出しの表板は、シナベニヤ合板で、架台右側の扉は、残材のパイン集成材なので、塗装をして仕上げることにしました。
    作業中は手にはべっとりと脂が付いていますので、最終仕上げは、ウレタンクリアーです。 ウレタンは光沢感が有っていいですね〜。

写真右:引き出しの端部には、保護と飾りにアルミのアングルを巻きました。 結構見栄えがいいですね〜(^−^)
    扉の表板を研ぎ出しをしてピカピカ。


5、作業を終えて
2014/11/8 この日は完成の日です。
早起きして、取っ手を付けたり、縁に残りのアルミアングルを付けたりして、やっと完成。
この記事を書き出したのが、9/10ですから、完成まで、約2月掛かりました。
結構、時間が掛かるものです。 肝心のML4の納入は、暮れから1月初旬です。
懸案は、切り子避けです。 ML4を囲んだ場合、相当大きくなってしまうので、目下のところ、秘密基地さんの、X3CNCのようにしようかと思案中です。


2014.11.30 追記
ドリルチャック、コレットチャック、バイス

事前の情報でML4には、最小の掴みは、3mmのドリルチャックが付属していることが分かった。しかし、3mmなので、精度の甘さを感じた。
そこで、国産と同等の精度(0.05mm)がある台湾製VERTEX社の キーレスドリルチャック 13XHSP-J6 を求めた。
左側がVERTEXで、右側がXJ9512に付属したったチャックです。弄ってみると差が分かります。 VERTEXはガタがないです。
テーパーはJT6 ジャコブステーパーの規格

アーバーの正しい取り付け方




ER32 collet chuck set

 精度は、0.008mmです。 英語では、Accuracy: 0.008mm ッて云うんですね。 
購入先は、Aliexpress内のRRPさんです。
14000円でした。 ヤフオクでは、精度が0.015mmで14000円程度ですから、良い買い物をしました(^−^)





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