ニュートラルスイッチの故障
2011.1.15 走行距離37,750km

【バイク部屋へ】

エンストをしてギアを入れたままの状態時でも、クラッチレバーを握ればスターターは回る。 ところがいつの間にか回らないことに(^^ゞ 


構成
1、スターターリレーアースの点検
2、ニュートラルスイッチの導通テス
3、クラッチスイッチダイオードの導通テス
4、ニュートラルスイッチ交換
5、作業を終えて


1、スターターリレーアースの点検

 スタータリレースイッチ4Pカプラを外し。カプラのハーネス側端子とアース側で導通点検をします。
カプラのハーネス側端子とアース側で導通点検方法

緑・赤端子(黄色矢印)にテスター棒に繋ぎ、もう一方のテスター棒をアースさせます。

1、クラッチスイッチ〜サイドスタンドスイッチ回路の確認
  この際、ギアを入れて、クラッチレバーを握り、サイドスタンドを上げた状態にする。→ テスターはピーと鳴り導通を示した。

2、クラッチスイッチダイオード〜ニュートラルスイッチ回路の確認
  この際、ギアをニュートラルにして、クラッチレバーは放した状態にする。 → 導通せず(^^ゞ
 *2の方法が駄目なので、ニュートラルスイッチかクラッチスイッチダイオードが怪しい。

 



  2、ニュートラルスイッチの導通テスト
先ずは、ニュートラルスイッチにテスターのテスト棒を当ててニュートラルスイッチの導通テストをします。

写真左:ニュートラルスイッチコネクタを外そうとしましたが、硬い! そこで、ホースクランププライヤーを転用し使ってみました。 見事に抜けました(^^ゞ

写真中:ニュートラルスイッチコネクタを抜くと、なぜ抜きずらいのかわかりました。 端子に抜けないようにU字型の溝が円周上に設けられていました。
    ニュートラルスイッチの導通テスト方法
    でべそとボディーのそれぞれにテスターのテスト棒をあてて導通を点検する。
    この際、ギアをニュートラルにした時に導通があり、ニュートラル以外の位置で導通が無ければ正常。
    結果 ⇒ どちらも導通が無い(^^ゞ

写真右:ニュートラルスイッチを抜いて点検することにしました。 抜くとオイルが漏れてくるか心配でしたが、大丈夫です。



これがニュートラルスイッチです。 37,750km走行するとこうなります。 ニュートラルスイッチは、この頭を押し込んでやると導通するようになっています。


でべそを押しこんで導通テストをするとOKでした。 でも、導通したからといっても、丈が減っているので、装着時には導通しないことが考えられます。



  3、クラッチスイッチダイオードの導通テスト



写真左: クラッチスイッチダイオードはヒューズボックス内にあります。赤矢印がダイオードです。

写真中: VFR800に使われているダイオードです。 3本足です!
    
写真右:後から判ったのですが、ダイオードの導通を確認するにはテスターのテスト棒(黒)を真ん中の足に接続し、左右のそれぞれ足にテスト棒(赤)を測ります。
    左右の電圧が微妙に違う!


4、ニュートラルスイッチ交換

ニュートラルスイッチの新旧の比較です。 新品時にはでべその高さが3.3mm、古い方は2.9mm、その差0.4mm
一番怪しい、ニュートラルスイッチを交換すると、一発で掛かりました。
やった〜(*^_^*)


5、作業を終えて
ニュートラルランプが点灯していたので、ニュートラルスイッチを交換するまで、故障個所がニュートラルスイッチかどうか半信半疑でした。
サービスマニュアル様々です。
バイクになれるに従って、エンストってなかなか無い状況になるものです。 そんなわけで、いつの間にか、安全装置が働かなくなっていました。
たまには、安全装置の確認もした方が宜しいですね。  
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