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シリンダヘッド

走行距離51,800km 2012.07月下旬


構成
1、先ず確認する点
2、カムシャフト〜ヘッド外し
3、点検




1、先ず確認する点
ヘッドカバーを外したら、先ずパルスジェネレータロータとカムギヤ、カム山の関係を記録しましょう。
3番TDC

写真左:3TDCの時、Rエンジンのカムギヤ
    IN側のカムギヤはヘッド上端と水平ラインに罫書線が有って、罫書線の直上にRIの刻印が有る。 EX側カムギヤは、ヘッド上端の水平ライン上に罫書線が有って 、罫書線の直上にREの刻印有り。

写真中:3TDCの時、3番のカム山は内側を向く。

写真右:3TDCの時、Fエンジンのカムギヤ
    IN側・EXのカムギヤには、△△マークがそれぞれ外側を向いて、且つ、ヘッドの水へにライン上にある。




3TDCの時の1番のカム山の向きです。



4番TDC

写真左:TDCの時、Fエンジンのカムギヤ
    IN側のカムギヤはヘッド上端と水平ラインに罫書線が有って、罫書線の直上にFIの刻印が有る。 EX側カムギヤは、ヘッド上端の水平ライン上に罫書線が有って 、罫書線の直上にFEの刻印有り。

写真中:4TDCの時、4番のカム山は外側を向く。

写真右:4TDCの時、Rエンジンのカムギヤ
    IN側・EXのカムギヤには、△マークがそれぞれ外側を向いて、且つ、ヘッドの水へにライン上にある。




写真左:4TDCの時、Fエンジンの2番カムです。
写真右:クランクのTDC合わせマークはTにクランクケースの罫書線を合わせますと、SMどおりにカムギヤの罫書線が合います。


FとRのカムシャフトを外した時は
クランクを3TDCにし、カムギヤを前途の様にし、リアカムをセット。
クランクを右に1−1/4(450度)回し、クランクが4TDCになっているか確認
そして、フロントカムギヤのマークを前途の様にし、Fカムをセット。 Fカムをセット後、クランクを右に270度回し、クランクを3Tになってるか確認。
この時、3番が、上死点でFエンジンのINとEXそれぞれのカムギヤの△△が、ヘッドの水偏線上になっていればOKだ。



2、カムシャフトからシリンダヘッド外し
Fエンジンカムシャフトから外します。4番TDCにして、カムチェンテンショナを外しておきます。Fエンジンのカムを外したら、クランクを右にまわし3Tマークでクランクを止めて、Rエンジンカムを外します。
この時3番のカム山が内側を向いている事。

写真左:カムシャフトの中から、ドロドロになったオイルが出てきました。 こわー

写真中:後部エンジンのヘッドとアッパークランクケースを繋いでいるねじは今回初めて外します。 やはり、想定したとおり、くそ硬かったです。
スピンナーハンドルを使い、反力は、足でヘッドを突っ張って緩めました。鬼の様に硬い(苦笑)

写真右:ヘッドを外したら、仮止めしておいたクラッチセンター、クラッチアウター、クランクパルスジェネレーターローターを外し、オイルポンプドライブスプロケ
最後に、カムチェーンテンショナ、カムチェーンガイド、オイルポンプを外します。
    これで、やっとクランク割です。




オイルパンには、エンジンオイルが残っていますので、注射器で吸ってしまいます。 こうすれば、クランク割の時に油で汚すリスクを減らせます。

3、点検
バルタイ
バルタイを測定しました。前回(走行距離2,0150km、2008/9)の時は、全体的にきつめでしたが、今回(走行距離51500km 2012/7)は、丁度標準といった結果でした。
常用バルブのバルタイを計測したところほぼ標準でしたので、今回も、休止側はとりあえず、バルブの擦り合わせ結果による事にしました。





写真左:カムチェーンガイドです。チェーンとの接触面はチェーンの当たる面がうっすらと擦れがある程度でした。 問題なしでしょう。

写真中:カムチェーンテンショナの先端部(キャップ)です。ここがカムチェンテンショナと接触します。 少し擦れて、地金が出てきていましたので、キャップを交換することにしました。

写真右:カムギヤの歯面も少し擦れている程度で、目視では、変形は無



写真左:カム山を計測しました。 使用限度 IN:36.33mm、 EX:35.28mm
    結果は、 ----------------------- IN:36.402mm  EX:35.357mm。想定していましたが、問題なし

写真中:カムホルダーAです。 少し偏って擦れています。 タイミングチェーンがR側にあるせいでしょう。今回はこのままで。あまり気にしない(笑)
    写真のほぼ中央にオイルボルトが見えます。 小さな穴が開いていまして、ここも外して清掃しておきました。

写真右:リアエンジンをばらしたわけですが、インナー側のバルブが凄かった! 見て下さい、今にもカーボンがシリンダー内に落ちそうです(笑)



バルブリフタ計測

バルブリフタを計測しました。基準値(25.97mm)丁度のものもありました。 今回は見ない事で(苦笑)この先、ヘッドを交換の時にでもやりまっしょい。


4番2番
前エンジン常用
25.970 ×
休止 25.974mm  休止
 25.972mm 
常用
25.972mm
休止
 25.970mm ×
常用
25.970mm ×
常用
25.972mm
休止
25.970mm ×

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