【バイク部屋へ】

Tuning

走行距離51,800km 2012.08月初旬〜8月中旬


エンジンOHの場合、クランクケースを割ってからがいよいよ本番です。 帰宅後、一杯やりながらの軽いメンテや週末のまったりメンテが良いですね〜。


構成
1、バルブ擦り合わせ偏
2、バルブ研磨
3、ポー研偏
4、ピストン偏
 @ 重量合わせ
 A バリ取り
5、コンロッドの重量バランス
6、ピストンの重量合せ
7、クランクシャフトのWPC加工






1、バルブ擦り合わせ偏

写真左:3番EX側の常用バルブです。 カーボンが噛んで凹んでいました。 傾向として、排気側が悪い。1番EX常用も擦り合わせました。
    実は、バイク屋さんのアドバイスで、バルブの状態が良いようだったら、擦り合わせをしても、大して変わらないというのです。理想は、シートカット&新品バルブ&擦り合わせ。

写真中:細目のコンパウンドで、叩くように、少しして、叩きながら回す。擦り合わせると白っぽくなります。
      白っぽい帯の中に黒っぽい点は、カーボンが噛んで凹んだ跡です。

写真右:シート側です。 まっ、こんなもんで良いでしょう。 この後は、青棒で仕上げておきました。
    5分くらいで済みますし、難しい事はありませんでした。



2、バルブ研磨

写真左:バルブ簿研磨をしてみました。ハンドドリルでやりました。 10分も有ったら、ここまで出来ます。
    すげー気分が良い(*^_^*)
    バルブの中には、高温で硬くなってしまったようでして、研磨しずらいものが有りました。

写真右:更に磨き込みました。 もうピカピカ(笑) ちなみに、裏側は、磨きませんでした。16本となると結構しんどい(苦笑)





3、ポー研
ここは、一番めんどい箇所でした。 専用工具あったらはかどるのでしょうけど。。

写真左:ポートは、内面を見ると砂型の合わせ目に段差が有り、鋳肌は、ザラザラです。

写真中:砂型の合わせ目に出来る段差を、タングステンバーで削り落しました。 ロングで150mmあります。

写真右:奥まった内部を研磨する為に、ホームセンターで見つけた金物に先端部に割を入れてペーパーを巻きつけられるようにしました。
    上記の他には、リューターをメインに使いました。 リューターを使えば比較的サクサクと進みます。




写真左:研磨している時は気が付かなかったのですが、シートリング周辺が黒くなっていました。汚れかと思って擦っても黒いままです。どうやら、メッキの様なものがしてありました。この表面処理は経年変化により 落ちてしまうようです。

写真中:研磨後のリアエンジン排気側です。 最後は、ピカールを付けて、指を突っ込みました(笑)

写真右:リアエンジン排気側も研磨しました。 吸気側のポートは、当初計画のとおりやりませんでした。



3、コンロッドの重量バランス
 自分は、コンロッドは回転運動するので、単なる重量調整だけでは駄目だと思うのです。重量バランスを確認することにしました。

写真左:精密はかりというのが売っていたのでこれで計測、これがあまりにも微妙でして、、、
    先ずは、この方向で何度も計測、すると、計測値に幅はあるけど、一定の値が出てきます。 こうなればしめたもの。コツとしては、1mmずれても値は大きくぶれるので、慣れたところで一気に4本を計測しました。
    それも一定の値が出るようになったら1本に付き3回は計測し直しました。

写真右:逆方向でも計測。

写真右:精密はかりは敏感すぎるので、家に転がっていたはかりでも計測して、計測値に確認をしました。




写真左:計測に間違いが有るか無いかをたしかめる為に、全体重量を計測しました。もう、何度も測り直して、一定の値を読み取れるようになって、やっと、 4本の重量のばらつきを確認出来ました。
    自分の場合は、1番3番が重かった。 そして、研磨をしました。

写真右:で、肝心の研磨後ですが、、、、1番・3番コンロッドの側面を、ほんの少し削っただけで、4本をほぼ一定の重量差の幅で揃えることが出来ました。VFR800の部品の精度は高いと感じました。
    重量バランスを計測する場合、余り精密なはかりより、整数部まで計測する秤の方が使いやすい感じでした 。


4、ピストン偏
 @ ピストンの重量合わせ

写真左:研磨表面には、鋳物特有の巣が見えます。これだから、カーボンが付着するわけですね。

写真中:研磨には、オービルサンダーが大活躍でした。 一気(*^_^*)

写真右:鏡面仕上げ完成!!表面の巣穴が残っていますが、あまり拘らずこの程度にしました。
    それから、面取りを考えていましたが、VFR800の部品は面取りが施されていました!





ピストンの何処を削るか?
ネット検索したら、応力集中の様子が判りました。左端の写真は、応力集中を色で表示しています。

写真左:削るとしたら、ピストンボスの面取りくらいしかない感じ。

 当 初:176.7g、177.2g、177.3g、177.1gでした。
 研磨後:176.5g、176.8g、176.6g、177.0g 最大と最小の差:0.5g

写真右:ボスや文字を削ったら、マイナス0.1g、、、で、閃いた、頭を再度研磨する、、見事に177.0g → 176.7g!
こうして、最大と最小の差を0.3gにしました。

 A バリ取り
シリンダーや古いピストンをみると、シリンダーと当たって傷が付いている部分が有った。バリ取りは、シリンダーを傷つけない為に必要だと思った。

VFR800の場合、バリ取は、唯一写真の部分だけでした。 細目の鑢で削った後に#800のペーパーで修正しておきました。




6、クランクシャフトのWPC加工
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写真右:依頼して約10日間かかった、やっと来たね〜WPC加工です。凄く綺麗になったのは良かったのですが、 クランクウエイトに記された、クランクピンの外径コードも一緒に無くなってしまいました(苦笑)
    事前に記録しておいて正解でした。

写真中:加工面がどんな感じかと思いましたが、、、多少曇った感じでした。 いかにもWPC加工をした色になるかと思っていましたが、、、。
    バイク屋さんによると、色はさほど変わらないそうです。 モリブデンブラストの場合は、黒っぽく変わるとのことでした。

写真右:注意事項として、使用前に灯油にどぶ漬せよとのことでした。 洗浄後、底を見ると、多少、何かの粒粒が見えました。
    灯油で洗ったらエアーで吹き付け、更にパツクリで洗浄しました。

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