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VFR 800〜メインシャフトオイルシール・ギアシフトスピンドル交換
走行距離47,650km 2012.02.18


 今に始まったわけじゃないけど気になるオイル漏れ。漏れの量が少ないのでずっとほっておいたのですが、 車検が近づいたので重い腰を上げました。
 漏れの個所は、メインシャフトのオイルシールからで、原因は、VFR800の構造を理解していなかった為です。。 日々精進(笑)
で、題名のギアシフトリンケージですが、VFR800の場合、メインシャフトのオイルシールを外す為には、 ギアシフトリンケージもばらさなくてはなりません。。う〜。。。

構成
1、部品
2、準備
3、ばらし
4、組立
5、作業を終えて


1、部品

写真左:メインシャフト用オイルシールです。
    先ず気が付いた点は、赤矢印のスプリングがはまっています。 茶色に見える部分は鉄の板です。

写真右:青矢印がオイルリップ。 赤矢印はつばの様に0.3mmほど出っ張っています。




2、準備
汚れても良い場所にバイクを移してエンジンオイルを抜きましょう。
抜いたオイルは、キッチンペーパーで越しておけば、再利用出来ます。

写真は、磁石付きのドレンボルトです。 オイル交換後約2650km走って状態です。 触ってみると、粉の様な感じでした。



3、ばらし
いきなりですが、ストッパプレートの外す場面からです。 大雑把には、ギアシフトリンケージ回りを外し、リアアクスル割締めボルトを緩めてチェーンをめいっぱいにたるませます。

写真左:ストッパプレート、ねじ1本で固定されています。

写真中:ギアシフトリンケージカバーを外す為には、ウォーターポンプを外さなければんりません。
    外すといっても、ポンプに繋がっているパイプはそのままにして、ポンプの固定ボルト2本を外して、ポンプを左側に振っておきます。

写真右:ギアシフトリンケージカバーには、ノックピンが2か所使われていますし、パッキンが有るので、単純に引き抜けません。
    赤矢印の部分に目ねじが切ってあってその部分が猫の額ほど平らになっています。 そこを、軽く何度もプラハンで叩くと縁が切れて抜けます。



写真左:ギアスピンドルの新旧を並べて観察してみました。右の古い方の軸受け部分は擦れて黒ずんでいました。
    ところで、クランクケース側の軸受け部分はベアリングは使われづ、はめ合いで持っています。 意外!


写真中:ギアスピンドルが固定されている穴です。黒い筋を触ってみましたが段差はありませんでした。

写真右:シフトドラムは無傷でした。 軽く擦れているなって感じでした。
    今回は交換しません。





写真左:シールには2つ穴をあけて針金を通します。 後は、針金にタイヤレバーを掛けて外します。

写真中:大きなタイヤレバーで針金を引っ張って抜きました。
    力技です(^^ゞ でも抜けてホッとしました。

写真右:オイルシールが抜けた状態です。 メインシャフトには大きなボールベアリングが使われていました。     


いよいよ組立です。 ↓  ↓  ↓


4、組立


写真左:リターンスプリングは強力です。 人力では無理、スプリングフックを使ったらスンナリト嵌め込めました。

写真中:抜く時より大変だったのが、オイルシールを入れる作業です。 写真の専用工具を使いました。シールの外周やシャフトにSiグリスをたっぷりと。
    古いオイルシールを必ず挟んでねじでプレスをします。 

写真右:なんとか入りましたが、シールの外輪にはつばの様に0.3mm程のつばが有りましたが、切れてしまいました。この先どうか不安材料です。。




写真左:ギアシフトスピンドルを支える針状ベアリングです。 交換しようかと思いましたが、とてもじゃないけど抜けそうにありませんでした。

写真右:ギアシフトリンケージカバー固定ボルトは6本使われています。 1段に2本ずつ並んで3段の構成です。
SMだと、最上段の2本には液体パッキンを付けるようになっています。

それから、ギアシフトリンケージカバーを嵌め込む時は、事前にギアスピンドルにオイルを塗っておきましょう。この方が、オイルシールを痛めません。


5、作業を終えて
 
 メインドライブシャフトに使われているオイルシールを抜く時は、怪力が必要です。 今回は、大きなタイヤレバーを使いました。
 工具の使い方は閃きです。 本来の使い方ではありませんが、時にはバール代わりになって便利です。

 入れる時は、写真の専用工具を使いました。 工具様々です。




2011.3.4 追記
若干オイルが滲んできました。 我慢出来る範囲だと思います。1日に1滴オイルが床に垂れませんから。
クランクケースを割るよりはずっと良いです。

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