足回り

【バイク部屋へ】
VFR 800 大メンテ:リア足回り整備
この作業は、GW中に、クラッチホース交換・クラッチOHと同時にメンテをしたいと思っていましたが、 3.11東日本大震災によりドリブンスプロケットの納期の目処が立たなくなり純正品を求めました。
そして、待ちに待ったドリブンスプロケットが来てやっとメンテを行い公開できることとなりました。

走行距離39,885km 2011.05.23

構成
1、注意点
2、リアクッション
3、スイングアーム・リアアクスル交換
4、チェーン交換
5、作業を終えて


1、注意点
 今回の作業中、一番気を使うのは、素人的にチェーンのかしめでしょうね、滅多に行わないので不慣れであるので、慎重にかしめを作った方が宜しいでしょうね。
 自分の場合は、一度にかしめを作ろうとせず、数回に分けて、専用工具のねじを締めこんでかしめを作りました。

 それから、チェーン交換が今度で2度目になりましたので、ドライブスプロケット固定ねじは、交換しましょう、併せてワッシャーも弱っていますので交換の方が適正なトルク管理に繋がると思いますので交換しましょう。
 なお、チェーンラインは、まっつぐであることが肝要です。 作業後必ず確認しましょう。


2、リアクッション


 写真左:ナイトロンのリアサスペンション SPORTシリーズです。
    2011.01.28 我が家にナイトロンのサスペンションが来ました。 ワクワクして開封しました。
    手にしてみると軽さに驚かされました。 そこで、メーカーに材質を確認すると、以下のとおりでした。
    「当社のショックはジュラルミンでは無く7075-T6材という高強度のアルミ素材になります。」
    つまり、超々ジュラルミンの事です。 航空機に使われている素材です!
機能的にも優れ物で、オーダーするときに車高をアップ側、ダウン側への振り幅を指示できます。 ダウン方向に3mm、伸ばし方向に4mmと指定しました。
     3mmというと、メーカー説明では、約1cmローダウンするそうです。

  写真中:車高調整機能部です。 注文後、調整方法が気になってメーカーに聞きました。
 質 問:純正のサイドステップを使用し、車高を1cm下げたいのですが、大丈夫ですか?  また、クッション本体の長さをどのくらいにしたらよいですか?
 回 答:VFR800に関してはローダウンのデータを持っておりませんので、どこまで純正サイドスタンドで大丈夫かの 判断が出来ませんが、当社標準で2mmダウン方向に車高調整が可能になっておりますが、この程度であれば問題ないと思われます。

写真右:メーカーの消極的回答にローダウンは期待できないと思って、調べてみると、そうでもない。
    ショック側の量に対してホイール側ではその何倍にも量が増える。 安易に注文したけど、解ってしまえば安心できた。
    なお、一般的にはフォーク側も同様に下げて様子を見る意味合いの返答も頂いた。 メーカーの工具も情報を頂いた。
    回 答:  ロックナットのサイズは22mmになります。  弊社ではロックナットを締緩する際にKNIPEXの8603180やKTCの22−24スパナを使用しています。

 調整用工具
 ロックナット22mmT=6mm、アルミナットというと、精度が高く、攻撃性の低い薄口な工具はなかなか見つかりませんでした。
 最終的にはスタビレー13番22mmとTONE製のロブスターを購入。  ストッパナットの締め付け力はメーカー回答によると50N・M しかし、管理人はスパナ用のトルクレンチが無いので、 感トルク(笑)



車高調整時の写真です。 チョー狭い。 ナットを回す為に何度も掛け替えました。
ナットを回す最後の頃は、スパナが斜めにかける状況ですので、薄口のTONEせいじゃないと車高調整用ナットだけを回せませんでした。



3、スイングアーム・リアアクスル交換

写真左:スイングアームは、タイヤが偏摩耗した時に原因が事故によって歪み結果としてタイヤの偏摩耗を起こしたものと勘違いして購入 (2009年12月30日)したのがあったので、今回リアアクスル等を含めて総交換で一新することにした。

写真中:写真は、2010年 1月16日 走行距離 29,312kmのリアアクスルです。 この時すでにリアアクスルは、段付きや傷は無かったものの、擦れた跡が有りました。

写真右:自作のジャッキが有ると便利ですよ。 スイングアームをこれで支えると安定して脱着ができます。


2015/6/2追記
リアクッションを交換するには、フロント側のエキパイまで外さないと駄目です。




写真左:ベアリングホルダーを固定している、スナップリングの取り付けをしているところです。 ベアリングホルダーを抑える為にでかいスナップリングが使われています。

    対策工具としてクニペックス製のスナップリングを購入しました。 外す時はリングが曲がってしまいましたが、組み込む時は安定して作業を行えました。

写真中:今回の作業で、一番やりたかったことは、リアのエキパイを塗装することです。 ステン特有の赤さびで醜かった。

写真右:トルクレンチの入らない場合、感トルクでしたが、外れると、、、そこで、ストレートで求めたトルクレンチアダプターをつかいました。
    大正解でした。



写真左:走行距離約4万弱のリアアクスルシャフトです。 走行距離 29,312km時と比べると、全体に擦れが見えます。 リアアクスルも交換しました。

写真中:リアハブの中にある緩衝材です。 本来、ドライバーでこじって中から、緩衝材を出すのですが、なんと、何もせず勝手に出てきました。 これも交換ですな〜。

写真右:ベアリングを抜くのに、オイルシールプーラー&インストローラーをつかって大正解。上手い使い方が有るもんです。



写真左:このカラーは、スイングアームにある左ピボットベアリングです。 ベアリング置かれている個所からして、かなり擦れた跡が有りました。
    新品に交換しておきました。

写真右:写真は、クッションリンクベアリングを打ち込むところです。 針状ベアリングです。 このベアリングの場合、打ち込む工具を当てる面は、刻印が有る方の面になります。
    管理人の場合、危なく間違えるところでした。 皆さんは、注意して下さい。


4、チェーン交換

写真左:チェーンのかしめ用のピンを押し込もうと南海製を使ったのですが、3回目で壊れました。 どうも、久々の交換といったことで、間違えてしまったようです(悲)

写真中:本来ジョイント用のピンを工具で押しこむと、ピンは表側に出てくるのですが、回してもなんかおかしいと、、様子がおかしいと感じ、見ると、ピンが裏側に出っぱて来ていました。(^^ゞ
    急遽、かしめ用のねじを使って、表側にピンを押し出して、裏側にもかしめを作りました。
    これで、何とかなりそうです(^^ゞ

写真左:かしめは一度に作ろうとせず、ねじ込んでは、戻し、この作業を反復して作ります。 上出来でしょう!



写真左:ドライブギアです。 古い方は錆びだらけですが、山の状態を見るとまだ使える感じです。
    うわさでは、3万KMが交換の目安ときいたけど、乗り方次第な感じですね。

写真中:ドライブシャフトですが、錆びだらけでした。(苦笑) 錆び落としを使い、さび止め剤を塗布しておきました。

写真右:ドリブンギア固定ボルトです。 衝撃が大いい部分なので、交換しておきました。



写真左:この写真は借り物です。 チェーンを買うと付いてくるグリスをいつも、子供だましと思いほっていた自分ですが、次のURLを見てなるほどと思いました。
    飾りじゃないのですね(笑) 忘れずに、継なぎのピンをグリスアップしてからピンを圧入試ましょう。
       http://www.bikebros.co.jp/vb/mainte/mkiso/mkiso-08/

写真右:チェーン交換完了です。 ゴールドの色がピカピカ、新品の時は輝いているものですね! くすんでしまうのが残念です(悲)


5、作業を終えて
今回の作業で、大変だったのが、マフラーの装着です。 正確に言うとVFR800のフロントエキパイです。
慣れない理由は、重くて、大きいので、ワンマンで作業する管理人には、扱いずらいのです。

古い方のスイングアームです。 4万kmご苦労様でした。
 かなり汚れていましたが、パツクリを吹きかけてウエスで拭き取り、何度も繰り返して、やっと綺麗になりました。
VFR800のスイングアームは、表面がざらざらして、どうも安っぽい。 その内に表面の雰囲気を残しつつも滑らかに研磨をし、綺麗に再塗装してやろうかと思います。






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