VFR 800〜リアブレーキマスタシリンダー焼付塗装

走行距離37,300km 2011.01.02


【バイク部屋へ】

リアブレーキマスターシリンダーは、アルミむき出しなので、錆びてみそぼらしくなります。
そこで、今の車両に付いている部品を塗装しようかとも思いましたが、使いこんでいるので新品に塗装することにしました。



構成
1、注意点
2、使用した塗料
3、リヤブレーキマスター分解
4、焼付塗装
5、組立
6、作業を終えて


1、注意点
やはり、大事な点は、小さなゴミがマスターシリンダー内に入らないようにしましょう。
布の繊維も入らないようします。 部品を仮置している時等は、ポリの袋に入れています。


1、使用した塗料

 呉の耐熱塗料です。 ラベンの耐熱塗料(シルバー)より発色がいい感じです。ラベンは少しくすんでいますが、呉の方は光沢があります。  欠点は、乾燥温度が呉の方が200度、ラベンは150度くらい、しかも、呉は乾燥時間が1時間とあります。 ラベンは30分くらいだったような。  200度は上限です。 というのも素人の自分は、ストーブで乾燥させるからです。


3、リヤブレーキマスター分解

写真左:Assyなので、ばらしてからになります。 塗装の前処理は、スチールブラシでこすって足付けをし、パツクリで何度も洗浄、そして、シリコンオフで脱脂を済ませます。  拭き取りは、キッチンペーパーです。 毛羽ねが立たないので宜しい。 これで、塗装できます。

写真中:ピストン径ですが、その径は、マスターシリンダー本体外側に記されていることが多いそうです。 VFR800にも11/16の刻印がありました。 シリンダー内径が11/16インチのようです。 SMの使用限界は、17.515mm以上です。

写真右:マスターシリンダーのゴムブーツを外す時にシリコンスプレーを吹きかけて、ヒートガンで軽く熱してから、ブーツをちょっとねじって少しずつ引き抜きました。
    スナップリングを外す時に活躍した工具がクニペックスのスナップリングプライヤー4431-J02
    中を見ると、ブレーキオイルどうかは判りませんが組み付け時に痛めないようにオイルが塗布してありました。
    ピストン外径(赤矢印)を計測しておきました。 Newは、17.416mm使用限度は、17.405mm

H23.6.15追記 走行距離4万km

油圧ブレーキOHの際外した古いリアブレーキキャリパーを分解しました。 赤矢印の幅を計測してみると、17.435mmでした。

 誤差なのでしょうか、後から判ったのですが、マスタシリンダに付いている番号が違います。 何かあるのかも(笑)
 アップでみると判りますが、ピストン(青矢印の幅)が変色しています。 この部分が摩耗しています。





4、焼付塗装

写真左:焼き付け方法は、空き缶に部品を入れて熱します。 部品は針金で吊ってます。
    蓋は、針金で蓋が閉まらないようにしています。 温度がこもって上がりすぎないようにする為です。
    この状態で1時間15分我慢です。

写真右:完成です。 綺麗な光沢でしょ!




マスターシリンダー内です。 小さな穴が見えます。 この穴は、リザーバータンクへ通じます。 鏡面仕上げでピカピカ! 1/1000mmの精度でしょう。


4、組立

いよいよ組み立て ブレーキオイルをピストンにたっぷりと、シリンダ内にはシリコンスプレーをしておきました。
オイルをい塗布したら、ピストンを挿入しますが、左右にゆっくりとねじったり、ゆっくりと挿入、無理は駄目です。
一番大変なのは、ピストンを押し込んだまま、スナップリングをはめ込むことでした。
大変で写真が撮れません(^_^;)
自分は、リングを挿入の最中に、引っかかってしまいました。 こうなると大変、何度かかちゃかちゃやって、やっと溝に収めました。

 リングは確実に収まっているかどうか、ピックツールでリングを押したりして確認します。
 最後は、オイルホースを止めているネジは1本を締め付けます。トルクドライバー登場、ブレーキオイルが漏れたら大変です。締め付け力2N・M


6、作業を終えて

 じゃ〜ん、新旧比較です。 綺麗でしょう。 焼き付け塗装なので耐久性もばっちりです。 工場で是非、塗装をしておいて欲しい部品ですよね。 外からキチャナイ姿が見えますから。

 塗料を耐熱にしたのには理由があります。 VFR800のオーナーさんなら感じますよね〜(笑) 多分、ラッカーだとだんだんにくすんでしまうでしょう。(^◇^)





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