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VFR800 2012.3.11 走行距離47,800km
ガンを使用したウレタン塗装のまとめ


 大分以前に立ちゴケをしてタッチペイントでごまかしたカウル、めんどいけどガンでウレタン塗装をすることにしました。
 併せて、ウレタン塗装の纏めをアップすることにしました。 お暇でしたら最後まで読んで下さい。(笑) 


構 成
下地処理
 一番めんどく、力がいる作業です。少しずつやりましょう。

サフ吹き
 サフとクリアーは厚めにすれば、「だれ」や「ブツブツ」が出来ても心配いりません。

サフ研磨
 水研ぎは、まめに。

カラー塗装
 カラー塗装の段階で塵が付くと、乾燥前に吹きとるか、又は、ピンセットで取り除くしかありません。 なるべくゴミなどが付かないように予防をしましょう。
 それには、濡れた雑巾等で、回りを拭くと静電気が取れて塵が付きにくくなります。

クリアー塗装
 カラー塗装が終わったら、10分ほど間をおいてクリアーを吹き付けます。
 クリアーも乾燥後に修正できますので、修正代を見込んでたっぷりと厚めにしましょう。
磨 き
 クリアー吹き付けが上手く行った部分も含めて全体を#1500で研磨をします。 こうすると最終の磨きだしによって塗装表面が鏡の様になります。

作業を終えて




下地処理
一番めんどいのが古い塗装を落とす作業なんだな〜。ABS等の場合、薬品は使えません。 力がいる(^_^;)

写真左:やりずらい端や穴などから落とします。  使用する耐水ペーパーは#180です。  ここまで2時間かかりました。

写真中:穴は、塩ビの棒に耐水ペーパーを巻き付けて擦ると簡単です。 カウルのつなぎ目の90度に折れている部分などは彫刻刀を使って落としたりします。

写真右:ほぼすべて落としました。 この後、軽く#340で研磨します。 こうしないとABSのささくれが残ってしまうからです。約5時間かかりました。



研磨作業の小技

写真左:とにかくメンドイ作業は、古い塗装を落とす作業。 で、なにか良い方法がないかと、、あまり勧められませんが、彫刻刀です。あまり力を入れ過ぎると下地に深い傷を付けてかえって手直し作業が増えますので。。。

写真中:古い塗装を落としたら、洗剤で裏側も綺麗にします。 こうしないと、カウル裏側に着いた脂分が指先についてサフ吹き付け時にはじきの原因になるからです。

写真右:カウルマウントボルト回りの罅、この場合、フロントカウルでも上手く行ったので今回もプラリペアの溶液を塗布します。罅がくっつきます。





  サフ吹き
 洗浄が終わったら、サフ吹き付けの前にシリコンオフを使って脱脂をします。
 サフの吹き付け方は、最初は軽く、2度目は少し厚め、3度目・4度目はたっぷりと吹き付けました。 これは、だれの修正分の研ぎ代と、塗装の平面さは研磨作業によるので、両者の研ぎ代を出す為にも厚めにします。
 シリコンオフの拭き取りは、キッチンペーパーです。 拭き取りは、キッチンペーパーの繊維かすが残らないように、ゆっくりと何度か拭き取ります。


 サフは、デイトナのX-04を2本使用しました。 こつは、缶スプレーの場合、吹き付ける直前に湯で温めて管内部の圧を上げてやります。
サフは端から吹き付けてから広い平らな部分に移ります。 これは、端っこは塗装の乗りが悪いからです。
    吹き付けは、最初は軽く、3回目と4回目は厚めに吹き付けました。 この様にした方が一度に厚塗りをしなくなり、結果、「だれ」を予防できます。


写真左:古いサフを使ったせいか、吹き付けが綺麗に飛ばずに、ぶつぶつが何個も出来てしましました。 こんな時は、だれの部分を中心に厚めに吹き付けます。
    これは、研磨の研ぎ代になるからです。 気にしないで、次に行きましょう Go

写真右:細く浅い線傷は、サフ吹き付け後に判ります。 こんな傷には、サフをパテ代わりに盛る付けます。
    
   サフをシルバーにする理由
 今までの経験で感じた点が有ります。こういったことが有りました。
1、シルバーメタが見る角度によって白っぽく見えるのです。  理由は、白のサフを使って為、シルバーメタの塗り加減が薄かったことにより、下地のホワイトサフが白っぽく見させたのです。
2、小さな傷の場合ですが、シルバーのサフを使えば、何かの拍子で、カラー塗装が剥げても、シルバーのサフが一体的に見えるのであまり目立ちません。



サフ研磨
サフ研磨は、完全硬化後じゃないと駄目です。気候によって違いますが、この時期は気温が低くまた冷たい雨が降ったせいか完全硬化するのに5日置きました。
使用する耐水ペーパーは、#800〜#1000です。
 研磨は、先ず「だれ」などを研磨してから、全体を研磨します。 この作業のよってクリアー塗装後の塗装表面に影響しますので、全体を研磨して下さい。 

 
写真左:水はまめに付けながら研磨します。 ちょっと怠ると写真の様に削りかすがこびりついて、塗装面を痛めてしまいます。

写真中:赤丸内は研磨が足らない状態で、表面を良く見ると、極小さな凹凸が残っています。 研磨をすると、青丸内の様に擦れて白っぽくなります。

写真右:写真はサフ研磨が終えたところです。 水研ぎを終えて乾燥すると研磨されているか否か目視できるようになりますので、何度も確認しましょう。
    もし、カラー塗装直前に巣穴等が見つかったら薄盛り用のパテで薄く塗って処置します。 理由は、乾燥時間が少ないので即カラー塗装に移れるからです。     


カラー塗装
塗 料
塗料は確りと攪拌することです。 原液は混ぜる前にも攪拌します。
使用する塗料は、2液混合ウレタン塗料です。
購入先は、浜松第一塗装といいます。 店長さんは親切で丁寧に教えてくれます。


  配合比率があります。
主(8):硬化剤一番(1):薄め液(5)になります。
セット販売がされていて、250gセット3360円でした。
以前、500gセットを購入しましたが、使いきれませんでした。 250gセットでカウル3枚は行けると思います。
内容
※硬化剤、薄め液、コシ紙、計量ポリカップ、塗装マニュアル


カラー塗装の注意点

   静電気、湿度、風(屋外施工の場合)、完全脱脂。 湿度は70%程度を意識しています。 気温は、10°近くはあった方が良いように思います。
 先ずは、静電気を取ります。 濡れ雑巾で拭くと、静電気が無くなり塵を寄せ付けなくなります。
 これで、吹き付けOK。最初は捨て吹きをしはじきを確認します。 はじかれるようであれば、シンナーで拭き取るしかないです。
 がしかし、判らない場合があるんだよね〜(苦笑)。 
 写真は、後ではじきを発見して、シンナースプレーを掛けてから拭き取りました。 若干、後が残ってしまいました(泣)

 捨てぶきで確認をしたら、2度目・3度目は少し厚めにします。 それぞれの間は10分程度開けます。  この時、厚く塗って光沢を出そうとせずともいいです。 光沢はクリアーで出せます。とにかくだれないように。。  






クリアー塗装
 カラー塗装が終わったら、10分ほど置いてクリアーを吹き付けます。
 吹き付け面との離れは、缶スプレーなので、15cm〜20cm位です。 あまり近付けると、「だれ」易すくなります。

 吹き付け量は、1度目は軽く、2度目は厚めに、3度目、4回目はだれる直前まで吹き付けをします。
 といっても、だれが怖くてなかなか光沢が出るようには塗れません。 もし、表面がざらざらしているようでしたら、一度に厚く塗ろうとせず、間をおかずに重ね塗りをすると光沢が出るように厚く塗れます。
仮に「だれ」ても、だれた部分を中心に厚く吹き付けます。 これは、サフと同じ要領です。。

写真左:クリアー塗装は、はじまったら、もう止まりません。 困るのが、虫、付いたらピンセットでとります。小さなゴミも同様です。

写真中:なんとかピンセットでとりましたが、少し残ってしまいました。 クリアーの場合は諦めるしかありません(泣く)

写真右:ま〜、なんとか終了しました。 上出来です V


磨き
 完全に乾燥しているか、目立たないところで確認します。 OKなら、「だれ」や、表面が荒れている部分を修正します。
 続いて、全体を磨きます。


写真左:「だれ等」を発見。 先ずこういった部分を確認します。

写真中:発見しただれは#1500を写真の様に、だれだけを研磨できる物で研磨します。

写真右:だれなどを研ぎ落としたら、今度は全体を#1500で研ぎだします。 そうすると、写真の様に真っ白になります。
    #1500での研磨はこれで終了。

#1500の次は、ピカール→粒度の小さな研磨剤の順で更に磨きだして終了。

   ↓   ↓   ↓


写真左:写真はピカールで磨きだし終えたところです。 既に鏡面状態です、、、ヨッシャーと気合が入ります(*^_^*)

写真右:ピカールの後は、液体コンパウンドで更に磨きます。 ピカールでとれなかった、うっすらとした曇りが無くなります。磨きだしが終わった合図は、「きゅっきゅ」と音がします。


3、作業を終えて

   写真は、水を拭いて噴霧の状況を確認しているところです。 パターン形状変更バルブを3回転戻しています。
 ご覧の様に楕円形状に大きく広がっていますよね。 もう缶スプレーなんておもちゃの様です。 どおりで、素人でも綺麗に仕上がるわけですね!
 欠点は、作業終了後の清掃です。 シンナーで全て洗浄するしかないので、臭くて大変でした。
 でも、仕上がりの美しさと簡単さから、今後はクリアーもガンにしたいですね。(*^_^*)
 それから、使っていく内にカウル表面に小さな傷が付いて見落ちしてくるものです。  そんな時は、液体研磨剤で磨きだしてやると、またピカピカに戻りますよ。




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