2013.2.28  両頭グラインダーの振動等
 ドリル研磨用に買った両頭グラインダーですが、安物のせいか、当初から振動、及び、砥石の前後左右方向のぶれが共に若干ありました。
素人ゆえ、こんなもんだろうと思っていましたが、気になって来たので、振動を抑えてみようとチャレンジしました。



構  成
1、ばらし
2、砥石のバランス取り
@ 左右方向の調整
A 前後方向の調整
B グラインダーに発生する振動

1、ばらし

グラインダーの砥石のカバーをあけると、大きなワッシャーの様なもので、砥石を止めていました。
このワッシャーは、砥石の裏側にも有って、ワッシャー2枚で砥石をサンドイッチして押さえていました。
高価なグラインダーには、このワッシャーの部分にバランサーが有ります。 安ものなので、色々と弄って調整しないと駄目です(苦笑)

グラインダーに向かって左側の砥石を止めているねじは逆ねじです。 注意!!

砥石の種類は、WAといって、ステンレスも研磨できます。







この砥石は、グラインダーの左側についていたもので、種類は、Aといって、鉄鋼用です。
Aの次の80は、粒度でしょう。
サイズは、150×20×12.7mm。 左から外径×厚み×センターの内径
Maid In chainaって書いてあります。
最初から、ぶれや振動が有ったりと、組立は結構いい加減です。




センターのブレの一因となる、センター内側を見ました。
樹脂で出来ていました。
国産の一級品はどうだろう??




2、砥石のバランス取り
調整する前に、左右の砥石を外して、シャフト、砥石に異常や異物が無いか確認した。
具体的には、砥石は、常盤において砥石のゆがみを確認。 → 問題なし
ワッシャーの歪み → 問題なし
以上の結果、砥石の取り付けが悪いので、ぶれるのだろうと思った。

バランス取りは、1枚目は、もう一方の砥石のぶれも考えられるので、影響を排除する為に、片一方の砥石を付けないで調整に入りました。


@ 左右方向の調整  先ずは、左側の砥石

調整は、紙を挟んでブレの減り具合を見ました。
それでも、ブレが有るようであれば、位置をずらして紙を挟んだら、収まった。



右側の砥石

右側の砥石は、残念ながら、調整が出来ませんでした。
フランジを外してみると、軸受には、フランジを抑えるような確りとした段差は無く、赤矢印の様な1mm程度の段差でフランジを受け止めていた。
つまり、砥石の軸受けの精度で決まるのだろう。軸受けのはまり加減が悪いから、ぶれると思った。
軸は12.5mm、軸受けの内径は12.6mmでした。
この砥石は諦めて、注文をしておいた、鋸目立て用の砥石と、あっさり交換 ↓  ↓ 




サンタイガー製の鋸目立て用の砥石 150×6.4×12.7 GC
ドリル刃研磨用に付けました。付属の砥石では、いくら調整しても駄目だったので、こうつに、交換したところ、振動が一発で収まりました。
流石に、日本製は良い品です。 



A 砥石の前後方向の調整
砥石の前後方向に発生するぶれは、ドレッサーで砥石を削ったら、簡単にブレは無くなりました。


B グラインダーに発生する振動
 グラインダーに発生する振動は、砥石のバランスが悪いので、発生します。症状と対処方法 ↓  ↓
 
 砥石を回して止まる位置が何時も一定 → 180度砥石を回してみると、振動が収まる事が有ります。
 止まる位置が一定していなくても振動するが有る →  砥石の表と裏を交換したり、固定した砥石の位置を少しずらしてみると収まったりします。

 以上の方法で、砥石のブレや、振動が、収まらないようでしたら、交換でしょうね。
 ともかく、振動が収まって、ドリルの研磨も大変しやすくなった(^◇^)

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